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Feb 27, 2020お知らせ - 糀の話

コロナウイルス関連騒動に見る情報との捉え方と発酵仕事について

連日新型コロナウイルス関連の情報がメディアやSNSで飛び交う毎日です。
今回は普段のブログとは違い、発酵の職人として思うことを書いてみようと思います。
文字ばっかりになりますが、それでもよければ読んでください。
何か参考になれば嬉しいです。

新型コロナウイルス関連の情報の中で、SNSなどで「こうすればウイルスから身を守れる」と言う情報が流れてくる時があります。
例えば「26℃の白湯を飲めばウイルスは死ぬ」。これを善意で急ぎ拡散する人が続出したようです。

私はこの情報をみた時、どう言う意味なの??と ”頭がクエッションマークでいっぱい” になりました。 私の頭の中では、26℃と言う温度、白湯という飲み物、ウイルスと言う非細胞性生物の即時不活化、と言う3つの ”情報を検討してもスムーズに繋がらなかった” 、と言うことですね。 そして、 ”一呼吸置き” 、この情報は根拠がないデマの可能性が高いと判断し ”情報から距離をおきました” 。

整理しますと、

あ 頭がクエッションマークでいっぱい
い 情報を検討してもスムーズに繋がらなかった
う 一呼吸置き
え 情報から距離をおきました

と言うことになります。

言い換えると

1 どう言うことなのか自分で考えてみる癖がある
2 その情報を分解して繋げることが妥当なのか考えてみる
3 よくわからないことは一旦棚に上げておく
4 やっぱり理解できないことはとりあえずサヨナラしておく

と言う感じかなと思います。

実は1〜4という流れで検討できる能力は、発酵の手仕事をクオリティ高く継続するには必要な能力だと思います。

例えば、「糀の育成がどこかでうまくいかなかった」としましょう。

ここで参考にする情報としては

A 1000年にもわたる日本人の発酵の経験の積み重ねの言い伝えに加えて、
B 今は様々な研究が積み重なり情報提供していただいており
C そしてわずかながらも自分の経験もあります。
D SNSから情報も流れてきます。

の4つとしましたら、

それぞれの情報には何らかのフィルターがかかっていることを知っています。

A 先人の積み重ね情報・・・・その土地・気候などの条件ならではの経験則
B 研究機関の情報・・・・現時点の環境下における研究結果であり絶対ではない
C 自分の経験・・・・重要ではあるものの思い込みである可能性も否定できない
D 感情的な情報である可能性がある

「糀の育成がどこかでうまくいかなかった」に関連する情報としては、

A 糀の作業を焦って早くやりすぎた
B 実は麹菌が活躍しやすい水分量や温度ではなかった
C 盛りの時の厚みを薄くしすぎた
D 実は二日酔いで気持ちが整っていなかったため空間の波動が良くなかった。

これを上の1〜4という流れで、考え抜くのです。

大事ななのは、Aだけ、Bだけ、Cだけ、Dだけなどという、少ない選択肢で物事を考えないこと。

それぞれが複雑に絡み合う可能性がある。様々な情報をキャッチして、それぞれを絶妙につないでいき、自分なりのその時の判断をする。

その積み重ね積み重ねが、最終的には「糀と仲良し」という状況になると思います。

 

さて発酵人である私から、今の状況へ言えることは、普段から滋養のある食事を取り入れた生活をいたしましょう。

なので、手前味噌がある生活は、発酵人としてはお勧めできます。健康であることが何よりです。と言うことくらいです。

この状況は油断できないものであります。何とか皆様と協力しながら乗り切りたいところです。

皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
(了)